ハーレム・オア・デス 02

キーンコーンカーンコーン
「くそっ、チャイムが鳴ってしまった」
なんということだ。身体測定が受けられなかった。
今年は最近流行している男性のみが死ぬ病気の予防接種もあったのに・・
あっ、誰か来た。
「おーい、便器にハマって抜けられないんだ。助けてくれ」
「大丈夫か?今助ける」
恥ずかしいことを堪え俺はトイレのカギを開けた。
「なんだ伊丹じゃないか」
「誉田さんじゃないですか」
「俺の事は誉田でいいって言ってるだろ」
彼は誉田海斗。本来は俺たちより1つ上の学年なのだがイギリスに1年留学をしていたため俺たちと同じ学年になった先輩だ。
「よっこらせっと」
「ありがとうございます」
「お前身体測定のときいなかったから先生が探していたぞ」
「じゃあ、行ってきます」
急いで保健室に行こう。